日本では部活動や趣味、プロ選手として自転車競技をしていると言うと、
競輪(けいりん)選手?と言われることがほとんどです。
そう聞かれる度に、競輪よりもロードレースの知名度がまだ低いことを思い知り、ロードレースが早くメジャーになってほしいと感じます。
競輪という競技もロードレースも、どちらも自転車競技の中の1つの種目です。
僕自身は今までロードレースをメインに自転車競技を行ってきました。
そんな中で実際に全国大会レベルのレースに出場したことのある種目は、
ロードレース・チームパーシュート(団体追い抜き)・チームスプリント・ポイントレース・スクラッチ・スプリント・エリミネーション・個人追い抜き・1kmタイムトライアルです。
ロードレース以外の8種目がトラック競技の種目になります。
ロードレースとトラックレースの自転車は異なります。
トラック競技で使用する自転車は「ピストレーサー」と呼ばれ、
写真のようにブレーキはなく、ギアは固定ギヤ(シングルギア)になります。
ロードレース・ロードバイクにはブレーキが付いているためにブレーキングするなどして、前を走る選手との間隔を調節しながら走ることができます。「ピストレーサー」にはブレーキがないため、固定ギアということを利用して、加速する際には踏んで調節し、減速する際にバックを踏む(引き足の時に踏み込み)ことで前を走る選手との距離を調節します。
前を走る選手の後ろを走る際にもロードレース・ロードバイクよりもトラック競技の方がスキルが必要なことがわかります。
ここからが自分がトラック競技を経験していて良かったと思うことです。
以前からのブログでも「パワーメーター」や「パワートレーニング」についてパワー(出力)を上げることについて書いてきました。
またそんな自転車競技のパワーの測定の仕方は
「トルク」(踏み込む力)×「回転数」(ケイデンス)=「パワー」
となっています。
ロードレース・ロードバイクの場合は「パワー」を上げる際に、ギアチェンジし「トルク」を上げ回転数がギアチェンジ前と同じ場合は「パワー」を上げることができますが、「ピストレーサー」の場合は固定ギヤですのでギアチェンジができません。そのため「回転数」を上げることしか「パワー」を上げることができないことになります。
そのようなことから「ペダリング効率」を上げるスキルがトラック競技には隠されていると思っています。僕自身もペダリングスキルの向上やスプリント力を上げることを狙い「ピストレーサー」に乗って、今年はトラック競技のレースにも出たいと思います。