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JBCF宇都宮クリテリウム 勝ったと思った瞬間

投稿日:2017年3月24日 更新日:

2年前に同じ大会のこのコースで僕が2位となり悔しい思いをしたことを常に自分の中で忘れないようにし、今シーズン公式戦の初戦を迎えました。
ロードレースでは、常に強い選手が勝つのではなくレース展開で大きくリザルトが変動するスポーツです。
なのでレース前のチームミーティング(作戦会議)も行いますが、レース展開やレースの進み方で作戦をレースの途中に変更することも多くあります。
しかし、今回の開幕戦ではレース展開がどんな展開に進んでも僕をエースとして僕以外のチームメイト全員が僕がこの日、勝てるようにミーティングを徹底的に行いスタートしました。
運も必要とされる予選では、チーム全員予選を通過して決勝レースまでリラックスしてレースを待つことができました。

レース前のウォーミングアップ時の写真です。

「固定ローラー」という、後輪を固定し乗ることのできるトレーナーを好む選手もいれば、写真手前左の「アイラン選手」が乗っている「3本ローラー」という後輪に2本ローラー、前輪に1本のローラーが接地しその上でバランスをとりながら乗るトレーナーを好む選手が分かれてウォーミングアップを行いました。

レースも序盤から常に速いペースが続いたせいで、逃げ集団ができない展開でレースはどんどん後半に差し掛かります。その間も僕が入っていない逃げ集団ができそうな時にはチームメイトが早い段階、逃げ集団ができそうになったらその危険な逃げ集団を、なかったことにする動きを終始行ってもらいました。そのお陰で僕は足にも、気持ちにも常に余裕を持ってレースを進めることができました。

ラストラップの180度ターン時の写真です。

先頭が「土井選手」「アイラン選手」に続き僕という並びなのですが、写真では「土井選手」が後ろを確認しています。その理由は、僕がしっかりコーナリングを終わりペダルを踏むこと(加速すること)ができるかを確認してくれています。もし僕がコーナリング中に「土井選手」が加速を始めてしまうと、僕に大きなパワーが必要となります。そんな少しのパワーをも温存することが最後に爆発的なパワーを発揮することができます。

最終コーナーの写真です。

「土井選手」に変わり、「アイラン選手」が最終コーナーまでアシストしてくれました。
この時点では各チームこの日スプリントを任された選手と同じポジションでコーナーを曲がります。

最終コーナー曲がり数秒後の写真です。

最終コーナーを曲がり一気に加速してトップに立つと、後ろの選手と離れたのが確認できたので、そこからは全力ではなく力を温存し、写真のように後ろとの距離を確認しながらスプリントを行いました。

ゴールラインまでスプリントを行い、ゴールラインを通過する1秒ぐらい前にやっと今日は勝てたと確信しました。

次戦に向けまたこういった報告ができるように今はトレーニングに励みます。
引き続き応援よろしくお願いします。

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