パワートレーニング・トレーニング方法 ブログ

(プロトン・追走集団・グルペット)について。集団内の基本的な走り方。

投稿日:2017年4月9日 更新日:

「プロトン」という言葉を自転車ロードレースを行われている選手は一度は聞いたことがあると思います。
そんな「プロトン」とは、「集団」という意味です。
しかしロードレースでは、獲得標高の激しいコースや、横風の激しいコースなんかでは、いくつもの「プロトン」(集団)が形成されることがあります。
その場合は、「エスケープ集団」(逃げ集団)が形成され、「追走集団」と言って「エスケープ集団」に追いつこうとする動きができたり、ステージレースで形成されることが多い「グルペット」と呼ばれる集団もあります。ステージレースでは途中のステージでゴールできなかった選手は、次のステージを走ることができません。
メイン集団から遅れてしまった選手が、翌日のステージも走る為に形成される集団のことを「グルペット」と言います。
またそのステージを完走できても、タイムアウトになってしまうと完走扱いにならないので、「グルペット」もタイムアウトにならない程度のスピードで走る必要があります。
このように自転車ロードレースでは1つのレースでも色々な「プロトン」ができますが、メイン集団のことを主に「プロトン」ということが多いです。ステージレースでは総合リーダーの居る集団のことを「プロトン」と呼ぶことが多いです。
中には「エスケープ集団」・「追走集団」・「プロトン」・「グルペット」以外にも集団ができる場合には、「第◯集団」と表現することが多いです。

また「プロトン」内での走り方は、普段のトレーニングからはなかなかトレーニングができないので難しいです。

写真は先日の「宇都宮クリテリウム」のものです。
この写真のように集団のままハイスピードでコーナーを曲がっていくとこもあります。
マトリックスチームが主催している「チャレンジリーグ」の初心者講習でも主に言っているのは、集団内では直線やコーナー中は絶対に急な進路変更を行ってはいけないということです。
その理由は集団内で急な進路変更をすると落車の原因になります。

自分の走るラインを守り目線はなるべく、前の選手のお尻以上を見ていただくことが大切だと、僕は思います。
これは初心者からプロ選手まで厳守していかないといけないことになりますので僕自身も常にこのことは意識しています。
普段のトレーニングからも余裕がなくなってきたり、しんどくなってきたら下を向いて走る選手がいると思います。普段のトレーニングからもなるべく目線を上げるようにすることで落車の確率は減るんではないかと思います。

-パワートレーニング・トレーニング方法, ブログ
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

合宿の風景・TSSについて。

今シーズンの初戦を3月18日に控え、チームは鹿児島県鹿屋市(かのやし)で今年2回目の合宿を行っています。 鹿屋体育大学が僕の母校でありますが、久々に鹿屋を訪問するとトレーニングコースを覚えているかとい …

トレーニングについて。

昨日の「ツインリンクもてぎ」で開催されたエンデューロや普段トレーニングを行っていても「パワーメーター」を自分の自転車に取り付けている選手の多さに驚きます。 そして僕自身も、地元に滞在している時の週末に …

エンデューロとは?エンデューロの走り方。

「株式会社マトリックス」では、色々な自転車イベントを開催しています。 そのイベントは自転車「ロードレース・エンデューロ」がメインです。 自転車「ロードレース」は皆さんもイメージできると思いますが、「エ …

精神的・肉体的を理解する。

今までの投稿では「TSS」の数値を計算することで「回復日・休息日」の入れるタイミングの目安ができるということを紹介してきました。 またそれらのことは僕自身も、チーム合宿時の「回復日・休息日」の日を決め …

回さず踏むペダリング(佐野淳哉 選手編)

僕自身が自転車に乗る時に1番強く意識していることは「踏まずに回すペダリング」をすることを意識して走っています。 僕自身の中で強く意識していてもそのような「ペダリング」ができているかはわかりませんが、そ …

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。