自転車ロードレースは「チーム競技」です。
自転車ロードレースの中でもタイムトライアルやヒルクライムレースと言って、坂道・峠を登るだけの競技では「FTP」を体重で割った「パワーウェイトレシオ」の数値でおおよその順位の予測がつきます。
しかし自転車ロードレースでは必ず強い選手が勝つ競技・スポーツでもありません。
そんな難しい競技の中で今回は「JBCF東日本ロードクラシック群馬大会Day-2」でマトリックスチームは5位以内に3選手を送り込むことができました。
ロードレースではレースによって勝負どころが異なる競技です。そんな今回のレースでの勝負所はゴールまで2周回を残したホームストレートだったと僕は感じています。
そこからのレース展開を僕の目線と考えていたことを紹介します。
ゴールまで2周回を残し、それまでレースは逃げ集団で逃げ切りを目指す選手や、その逃げ集団をキャチさせるべくメイン集団のペースを上げる選手とで集団の中でもまだまだ余裕のある選手、メイン集団には残っているが余裕のない選手とが入り混じり、集団が1つになりレースが振り出しに戻ったところでした。
そこでラスト2周を残したホームストレート(ゴールライン)を過ぎたあたりで、「土井選手」がアタックではないですが、メイン集団から5メートルほど抜け出します。集団と少し距離が開いたのを確認するとそのまま「土井選手」はペースで走ります。メイン集団と「土井選手」との距離がさらに開いた瞬間に「ホセ選手」含む4人の選手が「土井選手」と合流し5名が少し抜け出します。
その時点では、5人の中にチームメイトが2名入ったので僕も見送ります。
またマトリックスが優位なエスケープでしたので、メイン集団のペースも上がり半周も走らないうちにまたメイン集団は振り出しに戻ったように思いましたが、そのホームストレートで決まった5人から「ホセ選手」が一人でエスケープを成功させていました。
更に「ホセ選手」の追走に入った選手に「土井選手」がチェックに入り、「ホセ選手」が単独。追走2名に「土井選手」含みメイン集団と続きラストラップに入ります。
僕自身にとっても他チームのアシスト選手はメイン集団のペースを上げるしかないレース展開をチームメイトが作り出してくれたので最後のスプリントに脚を溜める(体力を温存する)ことに集中できました。
「ホセ選手」の追走に入った選手が1人ドロップ(遅れる)したのをラスト4キロほどでメイン集団は吸収し、「ホセ選手」「土井選手」メイン集団の並びになります。
その際もメイン集団は細かなアタックがかかりますが、アタックではペースが一定でないためエスケープしている選手に追いつくことは難しくなります。
そして僕自身は最低限「ルビーレッドジャージ」をキープするべくメイン集団でのゴールスプリントに備えます。
その際はチームメイトの「アイラン選手」が僕をスプリントできる位置まで引き上げてくれました。
少し位置取りにミスがありましたが、メイン集団の3位でゴールすることができチームで上位に選手を送り込むことに成功しました。
最高のレース展開で常にこのようなレースができるわけではないですが、チームメイト全員で各選手にチャンスがある中にもチームの優先順位を遂行し次の待っている大きなレースに真剣に準備していきます。
引き続き応援宜しくお願いします。