今年のレーススケジュールを確認すると、1年を通して今まで所属してきたチームから考えるとレース数は少ないシーズンになります。しかしレース数は確かに今までのシーズンに比べると少なくなりますが、5月・6月の2か月で「12レース」走る予定です。その中には僕自身が勝たないといけない目標としているレースもあります。
また2か月で「12レース」ということは5日に1回レースを走る計算になります。コンディションをキープする上でも5日に1回レースを走る方が僕の場合は簡単です。
その理由は例えば、レースを走った翌日は休息日にし、レース3日前には次のレースコースを想定したインターバルトレーニングを行うなど、レースとレースの間の期間を同じリズム、コンディションをキープできる過ごし方ができるからです。
しかしこの2か月の中にはステージレースが2回あり、その時点で5日に1回というリズムでレースをこなすことは難しくなります。
そうなると、どの選手もコンディションをキープを続けるのは簡単ではありません。
僕自身の今年の1番の課題は「コンディションキープ」することです。
それを課題とする上で今までと大きく自分の中で考え方を変えました。
レースシーズン「コンディションキープ」させる上で自分の中で考えた際に、大学を卒業して1年目の「ブリヂストンアンカー サイクリングチーム」時の先輩の言葉を思い出します。
その先輩とはよくレースでの走り方について学び、話し合いました。その際にこんなこともよく言っていました。
レースで100%の力を10回中6回出すよりも70%の力を9回出せる方がレースでは良い結果を出せる確率が高いと言っていたのを思い出します。
それはロードレースという競技を僕よりも長い年数経験してきたからこその言葉、教えだと思っています。
確かに、ロードレースではレース展開はどんな経験のある選手でも読みが外れたりします。なので安定した力を継続的に出し続けることでチャンスを掴み勝負するということは、「コンディションキープ」する上でもその考えを取り入れることができるんではないかと考えました。
もちろん自分の勝たないといけない目標としているレースが1年で2回未満の場合はできる限り100%に近いコンディション・パフォーマンスを持っていく必要がありますが、基本的に年間通して自分のコンディションを70〜80%にキープすることを今は強く意識しています。
またそれを実行する上で何より大切なのは、「フィジカル」よりも「メンタル」ということです。
どんな時も「メンタル」を安定させることが重要だと僕は考えています。
それはどんな状況でも「楽しむ」ことだと思います。