パワートレーニング・トレーニング方法

FTPの測定が終わったら。次に

投稿日:2017年3月8日 更新日:

自転車競技ロードレースでパワーメーターを活用しパワートレーニングをこれから始めるという選手には自分のパフォーマンス・FTPを知ることであるとこちらのブログで説明させていただきました。

その測定が終わったら以下の通りに数値を整理します。

レベル

FTP %比

L1

〜55%

L2

56%〜75%

L3

76%〜90%

SST・スイートスポット

88%〜94%

L4 LT値

91%〜105%

L5

106%〜120%

L6

121%〜150%

この表はFTPの測定が終わった際にあてはめていきます。

例えば自分のFTP・パフォーマンスを知るために以前紹介した20分全開走の測定を行います。

その測定結果が300wだったとします。
300wの95%がFTPとなりますので

300×0.95=285
FTPが285wということがわかります。

実際にFTPが285wの場合にあてはめた表が以下になります。

レベル

FTP %比

L1

157w

L2

160〜214w

L3

217〜257w

SST・スイートスポット

251〜268w

L4 LT値

259〜299w

L5

302〜342w

L6

345〜428w

 

このようにFTPから割り出した自分の強度ゾーンをもとに、次は実際にトレーニングで時間とパワーを決めトレーニングメニューを作っていきます。
また僕が実際にどのようなトレーニングをしているかというのも紹介はしていきますが、僕の目指している走り方や強化したい脚質、出場するレースが同じ場合は、同じトレーニングメニューでも問題ないですが、選手によってヒルクライム・タイムトライアル・ロードレースで勝負どころで千切れない。などの目標が違う場合は、トレーニングメニューも異なってきますので注意が必要です。

本でもネットでもパワートレーニングについての情報は簡単に手に入れることができますが、随時自分の体調を管理したり、トレーニングのメニュー、その時の体調を理解しレースの走り方に対しても指示を行ってくれるような、第三者・コーチが必要なのも理解できます。

パワーメーターがあると、写真のように一人でトレーニングを行う際にもしっかり強度を保つことはもちろんのこと、ヒルクライムトレーニング時ではペース配分も行いやすくなります。

パワーメーターを使うとトレーニング時にトレーニング強度の管理が行いやすくなるのは理解してもらえたと思います。
次はそのパワーデータから自分のパフォーマンス、トレーニングの成果を出すのに必要な「休息日」の入れるタイミングについて書きたいと思います。

-パワートレーニング・トレーニング方法
-, , , , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

パワートレーニング・FTPとは?

近年パワーメーターが数年前に比べプロ選手は勿論ですが、急速に一般ライダーにも浸透してきています。 そんなパワーメーターを有効的・効果的に使えている選手は少なく、実際に使い方がわからないという選手も多く …

「踏まずに回す」ペダリングとは?

僕たちが乗っている自転車ロードバイクはシューズとペダルが固定されています。それは写真のような「ビンディングシューズ」と「ビンディングペダル」を使用しているからです。 こちらが「ビンディングシューズ」で …

パワーメーターとは?

そもそもパワーメーターとは?ということですが 自転車を進める際にはペダルを脚で踏み込むことで進みます。その踏み込んだ際の力、ペダルに伝えた力を表示する計器です。 自分は写真の「パイオニアのペダリングモ …

精神的・肉体的を理解する。

今までの投稿では「TSS」の数値を計算することで「回復日・休息日」の入れるタイミングの目安ができるということを紹介してきました。 またそれらのことは僕自身も、チーム合宿時の「回復日・休息日」の日を決め …

レース前日の過ごし方。(ツール・ド・とちぎ編)

自転車選手に限らず、スポーツ選手は自分の住んでいる地域でレースや試合が行われない場合は、移動することになります。 その移動も海外遠征になると10時間以上の移動や、国内でも今回の場合は車移動でしたので約 …

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。