僕たちが乗っている自転車ロードバイクはシューズとペダルが固定されています。それは写真のような「ビンディングシューズ」と「ビンディングペダル」を使用しているからです。
こちらが「ビンディングシューズ」です。黄色いクリートと呼ばれる器具とペダルを固定します。
「ビンディングペダル」です。旧型ペダルを使用しています。
シューズとペダルが固定されていない自転車を乗る場合は重力に従いペダルを踏み込むことで、自転車を走らせています。「ビンディングシューズ」と「ビンディングペダル」を使いシューズとペダルを固定することでペダルを踏みこむことも、逆に重力に逆らって引き脚を使うこともできるようになります。
レース会場や週末などに一般レーサーと一緒にトレーニングする際に、どのようなイメージで「ペダリング」(ペダルの踏み方)をしているか?
と質問されることがあります。
僕自身もまだまだ「ペダリング」スキルを上げるために日々意識しています。
そのような質問された場合には「踏まずに回す」という意識で乗っていますと答えています。
言葉で「踏まずに回す」と言うのは簡単ですが、実際にそのスキルを身につけるのはとても難しいです。
「パイオニアペダリングモニター」のベクトルを使い、「踏んでいると思われるペダリング」と、「回せていると思われるペダリング」が以下の画像になります。
こちらが「踏んでいると思われるペダリング」です。
下死点になっても下にベクトルが出ていて踏み込んでいるのがわかります。
パイオニアのペダリング効率は「56.8%」を示しています。
こちらが「回せていると思われるペダリング」です。
外周に沿ってベクトルが出ています。また下死点では下にベクトルが出ていません。
パイオニアのペダリング効率も「77.2%」を示しています。
両方のベクトル画像はパワーが異なりまが、本来高いパワー時にペダリング効率は上がるとされています。
今回の画像では「回せていると思われるペダリング」の方が少ないパワーでペダリング効率も高いので「ペダリング」スキルが高いことになります。
チームメイト同士で「ペダリング」について、「回すペダリングとは?」という話し合いをした際に、回すペダリングを意識できている選手は「FTP」も比較的に高く、「FTP」付近のパワーを出している際にはそのペダリング効率が60%を超えていることがわかりました。
高いペダリング効率を身につけてパワートレーニングを行うことで、より効率の良いトレーニングができるのではないかと思います。