自転車ロードバイクで普段からトレーニングをされている選手や、特に普段のトレーニングも集団で走る環境があって走られている方は、人の後ろで走った際に前を走っている選手が風よけとなり少ない力で走ることができることを実感されたことがあると思います。
一般的に強い選手やレースのカテゴリー・レベルが上がると平均速度も速くなります。
自転車競技の1番の敵である風の抵抗も速度が上がるとその抵抗も大きくなります。
なのでレース中に限らず、普段のトレーニングからも人の後ろを走る機会がある際には、安全な範囲で人の後ろを走る練習をすることが大切になってくると思います。
先日の行われた「シマノ鈴鹿ロードレース」のTTT(チームタイムトライアル)でも「一般の選手・チーム」と「プロ選手・チーム」では隊列の並びや自分の前を走る選手との間隔や、横風でない際の前を走る選手の真後ろを走るスキルが大きく異なっているように感じました。
この写真は斜め前からの写真です。
TTT(チームタイムトライアル)ではTTバイクで走るので、ロードバイクとハンドルが異なります。
TTバイクの1番風の抵抗を受けない・1番速度の出るフォームの際は、ブレーキを直ぐにかけることができません。そんな中で自分の前を走るチームメイトの後ろをできるだけ風の抵抗を受けない場所で走る必要があります。
普段からのロードバイクに乗ってトレーニングを行う際にも、前を走る選手の後ろを走る際にはできるだけブレーキに頼らずにペダリングの力加減で前の選手との間隔を調節できるようになることで、TTバイクに乗り換えた際にもブレーキを直ぐにかけることができないポジションの際にもしっかり人の真後ろで走ることができ、自分の力を温存することでTTT(チームタイムトライアル)に限らずロードレースでも勝負処で自分の力を出すことだできると思います。
この写真には4人写っています。
僕たちチームもまだまだ改善すべきポイントは多くありますが皆さんも最低限、この写真のように前の選手の後ろに隠れることができれば今よりもTTT(チームタイムトライアル)のタイムは間違いなく短縮できると思います。