サッカーでは1チーム11人で競技を行いますし、野球では1チーム9人で試合を行います。その他のチーム競技もそれぞれ1チームが試合に出場できる人数は決まっています。
サッカーも野球もその他のチーム競技では1人でも欠けると戦力が落ちることがイメージできると思います。
自転車ロードレースもチーム競技なの?と聞かれることがあります。
一般レーサーは異なる部分がありますが、基本的には自転車ロードレースはチーム競技です。
先日行われた「ツール・ド・とちぎ」では1チームから最大で6人出走が可能で、JPROツアーでは8人がレースを出走することができます。サッカーや野球と同じく1人でも欠けると戦力が落ちます。
また1人でも選手が欠けると戦力が落ちてしまうようなチームを作る必要があると思います。
選手の体調や、コースを考えた時にチーム内で最も勝率の高い選手をエースとし、その他の選手はエースが勝てるようにアシストします。また自転車ロードレースはレース展開によってその日エースが変わることもあります。
先日の「ツール・ド・とちぎ」では「勝ち逃げ」が全3ステージ中、2ステージが「勝ち逃げ」ができました。
その「勝ち逃げ」の中にチームのエースがいない場合は、その「勝ち逃げ」に入ったチームメイトの中からさらにエースを決めて勝負することもあります。
アシスト選手も色々な、アシストの方法があります。
チームメイトのボトル(水)を運んだり、エースが極力風に当たらないようにアシスト選手が自ら風よけにならないといけない場合もあります。また写真は去年の「JAPAN CUP」の写真です。
この日のエースは「ホセ選手」でした。
レース中に「ホセ選手」が乗る自転車のギアがトラブルで動かなくなった際に、身長もポジッションも1番近い「アイラン選手」が自ら自分の自転車を渡している時の写真です。
この後も、ホセ選手はゴールすることができましたが、「アイラン選手」はリタイヤになっています。
今年初戦の「宇都宮クリテリウム」では僕がエースを任せられ、僕以外の選手は僕を勝たせるために終始レースを進めてくれました。チームメイトに終始守られながら走ることができたので勝つことができました。
この写真は、僕がゴールする前にチームメイトがこの日の勝利を確信し、僕よりも早く「ガッツポーズ」で自分のことのように喜んでくれています。
この2枚の写真からも自転車ロードレースはチーム競技というのがわかってもらえると思います。
自分がエースを任された際は確実に勝ち、アシストを任された際にはその日チームから優勝者が出るように走ります。