「プロトン」という言葉を自転車ロードレースを行われている選手は一度は聞いたことがあると思います。
そんな「プロトン」とは、「集団」という意味です。
しかしロードレースでは、獲得標高の激しいコースや、横風の激しいコースなんかでは、いくつもの「プロトン」(集団)が形成されることがあります。
その場合は、「エスケープ集団」(逃げ集団)が形成され、「追走集団」と言って「エスケープ集団」に追いつこうとする動きができたり、ステージレースで形成されることが多い「グルペット」と呼ばれる集団もあります。ステージレースでは途中のステージでゴールできなかった選手は、次のステージを走ることができません。
メイン集団から遅れてしまった選手が、翌日のステージも走る為に形成される集団のことを「グルペット」と言います。
またそのステージを完走できても、タイムアウトになってしまうと完走扱いにならないので、「グルペット」もタイムアウトにならない程度のスピードで走る必要があります。
このように自転車ロードレースでは1つのレースでも色々な「プロトン」ができますが、メイン集団のことを主に「プロトン」ということが多いです。ステージレースでは総合リーダーの居る集団のことを「プロトン」と呼ぶことが多いです。
中には「エスケープ集団」・「追走集団」・「プロトン」・「グルペット」以外にも集団ができる場合には、「第◯集団」と表現することが多いです。
また「プロトン」内での走り方は、普段のトレーニングからはなかなかトレーニングができないので難しいです。
写真は先日の「宇都宮クリテリウム」のものです。
この写真のように集団のままハイスピードでコーナーを曲がっていくとこもあります。
マトリックスチームが主催している「チャレンジリーグ」の初心者講習でも主に言っているのは、集団内では直線やコーナー中は絶対に急な進路変更を行ってはいけないということです。
その理由は集団内で急な進路変更をすると落車の原因になります。
自分の走るラインを守り目線はなるべく、前の選手のお尻以上を見ていただくことが大切だと、僕は思います。
これは初心者からプロ選手まで厳守していかないといけないことになりますので僕自身も常にこのことは意識しています。
普段のトレーニングからも余裕がなくなってきたり、しんどくなってきたら下を向いて走る選手がいると思います。普段のトレーニングからもなるべく目線を上げるようにすることで落車の確率は減るんではないかと思います。