機材・道具

自転車フレームの重量に対する剛性。

投稿日:

基本的にレースに出場するには、自転車ロードバイクの総重量を「6.8kg」に仕上げる必要があります。
これは世界的に有名な自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」や「オリンピック」などでも同じルールが設定されています。
ルールで決められている総重量をパスする理由の1つに「旧型ペダル」を使用してたりします。
自転車の総重量が「6.8kg」より軽くなってしまう場合は、機材で調整することが多いです。中でも簡単に調整できるのがホイールです。
チームは今年も「MAVIC」ホイールを使用します。
「フラッグシップモデル」とは各メーカーの商品の中で、性能や価格も一番いい商品のことを言います。選手の中にはその「フラッグシップモデル」のホイールを使っていない選手がいますが、その理由が自転車を「6.8kg」に仕上げるためという理由が大きいです。
また選手によって身長も異なります。身長が異なるとフレームサイズも異なってきます。フレームサイズが異なると重量も異なるので選択する機材が大変です。

毎年フレームは乗り換えています。選手はチームを移籍したり、フレームメーカーが年によって変更する場合は仕方がないですが、同じメーカーの場合に限りますが同じモデルのフレームの場合は、フレーム単体の重量の実測を必ず測るようにしています。
その理由はフレームの重量の確認以上に、フレームの剛性を確認する為という理由が大きいです。
これは僕自身の感覚の問題ですが、全く同じフレームでも2015年や2016年といった年の異なる場合は、サイズが全く同じでも重量が異なってくる場合があります。

写真は左が「2017年モデル」
右が「2015年モデル」になります。

実測すると「2017年モデル」が「699g」でした。
「2015年モデル」「740g」でした。
なので約6%異なります。
人間で例えると体重60kgから6%重くなると体重63.6kgになるのでかなり大きいです。人間で6%体重に変化があると自転車ロードレースではパフォーマンスが変わります。
フレームは人間とは異なりますが、フレームも重量が6%異なると、乗り味・剛性が異なると思っています。
実際に、全パーツが必ずしもそうではないですが、「旧型ペダル」の記事場合を考えても重量に比例して剛性が高く感じました。
フレームも同じような感覚が実際に乗って感じました。
フレームの剛性をメインに話をしましたが、ルールに重量制限がない場合は、剛性を犠牲にしてでも軽いフレームでレースに出場することも考えるようになりそうです。

-機材・道具
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

レース前日の過ごし方。(ツール・ド・とちぎ編)

自転車選手に限らず、スポーツ選手は自分の住んでいる地域でレースや試合が行われない場合は、移動することになります。 その移動も海外遠征になると10時間以上の移動や、国内でも今回の場合は車移動でしたので約 …

僕にとって「SEV」とは?

「先日のレース」で落車した時に、自転車ロードバイクは無事でしたが、ヘルメットやシューズは破損し、またネックレスの「SEV」はどこかへ飛んで行ってしまいました。 破損してしまった、ヘルメットやシューズは …

KABUTO新型ヘルメット

趣味としてロードバイクに乗られている方はここ数年で多くなっていると思います。 僕自身が地元でトレーニングを行う際にも、自転車に乗られている方とすれ違うことも年々格段に多くなっています。 またそれは各地 …

キタサイクルへ行ってきました。

僕自身が自転車レースに初めて出場したのが当時、7歳小学1年生で出場した「シマノ鈴鹿ロードレース」でした。 その当時から自転車のメンテナンスをお願いしているサイクルショップの「キタサイクル」で今年のレー …

チューブラーホイールの接着方法。

自転車ロードバイクのホイールでは、ホイールに装着させるタイヤの種類が3種類あります。 車のタイヤと同じタイプの「チューブレスホイール」。 ママチャリにも採用されている、ホイールのリムと呼ばれる箇所にタ …

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。